介護で煮詰まらないための考え方|6年間の介護でたどり着いた4つのコツ
介護をしていると、心が煮詰まってしまうことがあります。
思うようにいかない毎日。
突然起こるトラブル。
「どうしてこんなことに」と思うことも少なくありません。
私も認知症の母の介護を6年間続ける中で、何度も気持ちが限界になりました。
そんな中で少しずつ身についたのが、「介護で煮詰まらないための考え方」です。
今日は、私自身が実際の介護生活の中でたどり着いた4つの考え方を書いてみたいと思います。
この記事でお伝えすること
- できる限り判断しない
- 考えなくてもよいことは他人やAIに任せる
- 同じことで悩み続けない
- 使えるサービスは使い倒す
1.できる限り判断しない
大事なことに頭脳を使い、ルーティンにできることはルーティンにする。
機械的にこなせることは、できるだけ考えずに体を動かす。そして、自分の体調や心の状態を第一に考える。これがとても大切だと思います。
私の朝は、ほぼ決まった流れで始まります。
朝起きて朝食の支度をし、母の起床の介助から朝食後のお薬まで、ほぼ同じ動作の繰り返しです。
起きて着替えをし、1階に降りて洗濯機を回す。
台所に移動し、電気ポットの電源を入れる。
味噌汁を作るために鍋に水とだしパックを入れてコンロにかけます。
朝食用の食器はすべて決まったものを使うので、まとめて食器棚から出します。
味噌汁の具は前日に準備してあるので、朝は鍋に入れるだけです。
味噌を入れたあと卵を落とし、半熟に仕上げます。
その間に、お箸を並べ、お薬を準備し、ご飯のお供を用意します。
母のヨーグルトには、冷凍ブルーベリーをトッピングします。
これは毎日7粒と決めています。
時々微調整することはありますが、基本的には毎日同じ動作です。
あれこれ考えることはありません。
しばらくすると、何も考えなくても体が自然に動くようになります。
無駄な労力を使わなくなり、ストレスは大きく減りました。
2.自分が考えなくてもよいことは、他人やAIに任せる
今はAIが発達しています。
調べ物や問題への対策など、多くのことをAIが提案してくれます。
使い始めたばかりの頃は、思ったような答えが出ないこともあるかもしれません。
しかし、今のAIは対話を重ねながら考えを整理してくれるので、特別な知識がなくても十分活用できます。
私はよく、介護に関する疑問を投げかけたり、一般的な意見を聞いたりしています。
モヤモヤしたときに話を聞いてもらうだけでも、かなり気持ちが軽くなります。
家族が急に体調を崩したときや、自分が軽い怪我をしたときにも、
「今どういう状態なのか」「何に気をつければいいのか」を教えてもらい、とても助かりました。
3.同じことで悩み続けない
介護、特に認知症の介護では、想像もしないトラブルが起こります。
しかし6年間続けてきてわかったことがあります。
一つのトラブルを解決しても、すぐ次のトラブルが起こるということです(笑)
いくつも重なると、ストレスは本当に大きくなります。
だから私は、不都合や気になることが起きたらすぐ対応します。
もし対応がうまくいかなければ、改良したり工夫したりして乗り切る。
考えても解決しないことは、まず行動してみる。それが一番早いと感じています。
認知症の母の介護は、まるでジェットコースターのようでした。
ありがたい(?)ことに、日々新しいトラブルや不調が現れます。
正直なところ、悩む余裕すらなかったというのが本音です。
4.使えるサービスは使い倒す
父は急性心筋梗塞から生還して9年目に、介護認定を申請しました。
結果は要介護2でした。
朝の起床が大変ということで、レンタルの介護ベッドを導入しました。
心筋の7割が壊死しており、血圧の調整が難しい朝は自力で起きるのがつらかったそうです。
「もっと早く申請していればよかった」と思いました。
また、母の移動のため福祉車両を購入した際、ディーラーの方に
「障害者手帳はお持ちですか?」と聞かれました。
その時は持っていませんでしたが、調べてみると、障害のある本人が乗る車を家族が運転する場合でも、軽自動車税の減免措置が受けられるケースがあると知りました。
そこで母の障害者申請を行ったところ、特別障害者と認定されました。
その証書を持って市の税務課に相談すると、私の住む市では軽自動車税はおそらく免除になるとのこと。
知らなければ、毎年1万2千円を払っていたところでした。
母がデイサービスや外出でその車を利用する限り、この免除は続くそうです。とても助かっています。
さらに、私の市では自宅で介護をしている家庭に慰労金が支給される制度があります。
これも申請しなければもらえません。
去年はその存在を知らず申請できませんでしたが、今年は必ず申請して慰労金をいただく予定です。
使える制度やサービスは、遠慮せず活用してよい
介護は一人で抱え込むほど苦しくなります。
申請すれば使える制度、借りられる福祉用具、受けられる支援は、しっかり使うことが大切だと実感しています。
まとめ
介護を続けていると、どうしても心が疲れてしまうことがあります。
私が6年間の介護でたどり着いた考え方は、次の4つでした。
- できる限り判断しない(ルーティン化する)
- 自分が考えなくてもよいことは他人やAIに任せる
- 同じことで悩み続けない
- 使えるサービスは遠慮なく使う
介護は「頑張りすぎる人」ほど、心が折れてしまいます。
だからこそ、
力を抜けるところは徹底的に抜く。
それも介護を長く続けるための大事な知恵だと、私は思っています。
この文章が、どこかで介護をしている誰かの気持ちを、少しでも軽くできたら嬉しいです。

